自粛の自粛

皆様お久しぶりです。
皮肉なことに、今回の東北関東大震災でしばらく暇ができました。今までの仕事に追われていた生活とはおさらばです。私や勤め先は関東に在り直接の被害を受けた訳ではないのですが、このご時世で大幅にできることが減ってしまったからです。
折角なので、書けてなかったネタ等を載せていこうかと思います。…いえ、筆が遅いのは相変わらずなので、過度に期待されると困りますが。
まずは、今回の震災で亡くなった方々のご冥福と、被災された方々が一日でも早く平穏な暮らしに戻れることを心よりお祈りいたします。過去に阪神淡路大震災を体験した時、これより酷い災害などないと思いました。しかし、この未曾有の大災害はそれを遥かに凌駕しております。自然の力は人間の想像をあっさりと超えてしまうものですね。
ここまで日常とかけ離れた事態となると、色々とままならないことも出てくることでしょう。私自身思うところ*1も色々あるのですが、キリがありませんし、私の役目でもないと思いますので、敢えて書きません。ただ一つだけ言わせて貰うとすれば、日常生活に戻れる人は、仮令完全にとは行かないまでも、戻って欲しいと強く願っています。私も家族も幸いにして直接の害を被りませんでした。鉄道の運行の縮小や輪番停電といった多少の不便はあるものの、日常生活に戻ることができます。だから、普通の生活を送ることが一番大事だと考えています。
悲しい事は、災害の影響を直に受けている方々の事もそうなのですが、暗いムードに流され無事な人達まで倒れてしまうことです。身近な例を挙げますと、実は家族の一人が今月末に行われるライブを、贔屓のアーティストが出演するそのイベントを心待ちにしていました。しかしながら、残念なことに取り止めが決定してしまいました。その時の家族の落胆っぷりは、とても傍で見ていられないものでした。*2勿論、色々な判断があったのだろうと思います。*3が、イベントが実施されるのは、中部地方で停電の影響もない所であること、主要アーティストが関西の方であること等を考えると非常に残念で不適切な判断と言わざるを得ません。尤も、そのイベントに限らず殆ど全てが取り止めとなっていることから、業界自体に「自粛」のムードがあるのだろうと感じました。
…でも、それでは誰も嬉しくありません。わざわざ痛みを伴う決定*4を下しても、評価できる所がありません。「不謹慎」だと非難されることを恐れて臆病になっているとしか見ることができません。酷な言い方をすれば、大部分の人はこの災害に対して役立たずです。せいぜい募金をすること*5や、節電に協力をする位しか関われることはありません。だからこそ、普段通りに自分の仕事をこなすことで役に立つしかないと思います。
最後に。どんな時でも文句を言うことしか能がない人はいるものです。昔は「非国民」今は「不謹慎」なのでしょう。「不謹慎」という言葉はもはや「非国民」と同義語だという記事を見ると、歯痒い思いをされている方もいるのだと分かります。そのような心無い言葉に流されずに頑張って頂きたい、頑張っていきたいと思います。

*1:有体に言えば文句のこと

*2:チケットのキャンセル処理で奔走するハメになった私の労力など微々たるものだと思えるほどに

*3:興行側だって、実施するよりキャンセルする方が大損なわけで

*4:勿論、本当に実施困難な状況で取り止めているものもあるでしょう。そういったものは除きます

*5:個人で物資を送るのも、基本的にやめた方が良い